学校で「三題噺をつくってきてください」
という課題を出された事はありませんでしょうか?
珍しいことだとは思いますが、
実際そういう課題が出たと耳にする事があります。
三題噺とは、よく落語家が余興で即興で作っております。
私は、その三題噺を
10年以上
(即興ではなく(⌒⌒; ))
毎月のペースでつくり
お客様の前で落語で表現する
という事を続けております。
その結果、独自の作り方というものが生まれ現在も更新中です。
このページにある動画は
そんな私が三題噺を
視聴者の皆様にアイデアを頂きながら作る所を
生配信したもののアーカイブでございます
無編集ですので、要点はまとまっておりませんが
ところどころ三題噺メイキングにあたっての
いくつかのコツを申し上げております。
何かの参考になればとまとめさせて頂きました。
ちなみに、この時のお題は
○凱旋
○二重人格
○思い込み
となっております。
手順①
まず、この動画ではお題のひとつである
「思い込み」について中心に考えております。
私が三題噺を作る際には
○お題の知るための「情報の表」
○お題をひねる「練る表」
○できた素材をまとめる「ストーリー表」
という三つの表をつかっているのですが
ここでは 第一段階の「情報の表」
↓このような表です
に【思いこみ】の情報を書き込んでおります。
どのように表に書き込んでいるかは、
実際ご覧いただけましたらと存じます。
手順②
この、次の動画では、
「二重人格」を中心に
よく一般でもつかわれる
このような連想法で
発想を広げて
そのお題を使いやすくしようとしています。
手順③
この動画は
YouTubeなので、ちょっとパフォーマンスっぽくなっておりますが、
落語にはたいせつな
そのお題への
〝らしさ〟〝イメージ〟を探るために
お笑い芸人さんがよくやる あるある
というアプローチで
そのお題ごとの言葉のニュアンスを確かめようとしています。
事実も大事ですが、イメージも同じくらい
いや、それ以上に、大事です。
手順④
こちらの動画は
生配信でできたものを披露したあとに収録したものですが
手順の④にあたるので
このブログではこの位置に埋め込みさせて頂きました。
手順③まででできた、アイデアを
↓「ストーリー表」
に書き込んでいっている様子です。
ストーリー表の流れは、この時は
初期設定
↓
追い打ち
↓
目的
↓
アンチテーゼ
↓
ためしぎり
↓
本番
↓
ミスリード
↓
助け
↓
不思議
↓
サゲ
となっております
これだけだと
なんのことかわからないと思いますが💧
これは、自分の好きな落語や
ショートショートなどのストーリー骨格から
抜け出したものです。
具体的にいうと
星新一先生の「おーいでてこい」
落語では「動物園」と「みそ豆」、「子ほめ」
これらのお話から骨格を抜き出しました。
完成したものがこちらとなります。